2013年5月28日火曜日

公開勉強会 Lesson2

こんにちは。
最近、ちょっと梅雨の匂いがします。
 
 
5月25日、ARTZONEでは『「私たち」と「震災」と「芸術」―吉川由美の語る「生きてきた幸せ・生きていく喜び」を共有するために―』トークショーがありました。
 
 
公開勉強会第2弾となった今回のゲストは
 
 
 
仙台在住のアートプロデューサー・吉川由美さん。
 
震災前から宮城県南三陸町で活動をされてきました。
 
 
非営利で活動するENVISIの代表もされている吉川さん。
「envision=思い描く」から付けたそうです。
「1枚の町の写真から、どれだけ具体的に思い描くことができるか」と、お客さんに問いかけます。
 
 
 
「きりこプロジェクト」
 
神棚に貼り、お祝いの意味をもつ飾り・きりこに注目した吉川さんは、街の女性たちに声をかけ、街のお店や旅館に「宝物はなんですか?」などの質問をして回ってもらったそうです。
 
聞いた話をもとにきりこをデザインして、各々の軒先につけていくというプロジェクトです。
 
取材してもらう内に見えてきた、隠れていた町の物語。
 
プロジェクトを通して、人々と相互にコミュニケーションがとれるようになったり、着地型観光について話し合われたりもしたそうです。
 

 
そして、震災から1年を振り返って、こどもたちと歌をつくるワークショップをされました。
 
つくることでどんな意味があるのか、
 
この環境で本当に行っていいのか、
 
色んな人と話し合って実現したそうです。
 
ポジティブなことを集めて歌にしようということで、「どんなことが幸せ?」とこどもたちに聞いたとき
 
1人の子が答えたのは「明日を生きること」でした。
 
 
 
トークショーでは実際のこどもたちの歌声を、ダイジェストで聴かせてもらいました。
 
 
 

 
トークショー後は、お菓子をつまみながらの二次会タイムでした。
 
 
吉川さんは、「きりこプロジェクトは住民たちそのもの」とおっしゃっていました。
 
 
 
みんなが「当たり前にかなしい」。
 
 
その現実を間のあたりにされた時、次の1歩を踏み出さなくてはと感じたそうです。
 
 
町の人たちが主体的に活動するプロセスの中で、「今ここから生きていく」きっかけになれたら、と願っておられます。
 
 
被災地で暮らしておられる方だからこそ語ることができる「幸せとはなにか」を聞くことができたのではないでしょうか。
 
 
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次回、Lesson3もぜひお越しください。
 

 
 
撮影:早瀬道生
 
 
 

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